ヨコハマ買出し紀行

大好きなBOOKOFFでたまたま出会って衝撃を受けた作品。

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こんなポップな絵柄をしてるのに、描いているのが滅び行く人類の日常っていう濃い~漫画です。
世界観は愛人(アイレン)に似てます。
(余談だけど、愛人はこの表紙で99%損してると思う笑)

設定がとても細かいんだけど、その説明が一切されていないところがミソ。
物語は終始、主人公(以下アルファさん)を中心とした日常描写をメインに進んでいきます。
ただ、その中の会話や描写のあちこちにヒントが散りばめられていて、
その何気ない会話から結構えげつない設定が見えてきたりして何ともいえない気分になるのです。

そして切ないのが、巻が進むにつれて段々とアルファさん以外の人たちから死の匂いが漂ってくる所です。
バイオロイドであるアルファさんは物凄く寿命が長いので、作中では親しい人達との別れを何度も経験することになります。
でも、直接死は描かれず、例えば、親しかったおじさんのガソリンスタンドに雑草が生い茂ってるとか、
恩人である先生の家が跡形もなく無くなっているとか、間接的な描写でそっと死が伝えられます。

そんな人々の減っていく世界でアルファさんは何を思うのか。
そしてなぜ世界は破滅に向かっているのか。

物語に起伏はなく、淡々と進んでいくのに、読み終える頃には胸が一杯になっています。
会話や描写から謎解きもできて、好きな人はたまらなく好きになること間違いないでしょう。

興味のある方は是非、一読してみて下さい。
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横山ピンポン

松本大洋の傑作スポコン漫画『ピンポン』がアニメ化決定。

最初これを見たとき、僕は何を言ってるのかわからなかった。
けど、どうやらガチらしい。PVだってある。



だけどこれ、声が残念過ぎる。
いわゆる"イケボ"っていう声はいらないんだよねこの漫画に。
監督務める人は評判いいみたいだけど、なんか先が知れたわ。

普段ものすごく謙虚でマナーのいい僕もこれには腹立ちましたわ!
ピンポンって漫画はそんな薄っぺらいもんじゃねーぞと。

今日は漫画『ピンポン』について熱く語っちゃうぜ。

【ピンポンとは】
1996年から97年まで週間ビッグコミックススピリッツに連載された卓球漫画。単行本は全5巻。
(余談だが、ビックコミックってたまにエロいページあるから小さいとき親の目を盗んでよく読んでた。懐かしい・・・。)
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ジャンルはスポコン漫画に分類されるのだが、これはちょっとすごい。
スラムダンクが努力の成功を描く漫画だとすれば、ピンポンはその逆。
いくら頑張ってもヒーローになれない者たちの葛藤がすごく細かく描かれている。この心理描写が的確で、胸をギュッと締め付けられる。
それでいて負のイメージを抱かせないストーリー。圧倒的なスピード感。
めっちゃくちゃ読んでもらいたい。

【ストーリー】※1巻の内容です。

星野裕ことペコと、その幼馴染である月下誠(通称スマイル)。
天才的な卓球センスを持った彼らは、幼い頃から卓球を打ち続け、高校でも卓球部に入部した。
ところが、練習嫌いなペコは部活にはほとんど参加せず、自由気ままな生活を続けていた。

それでも自信に染まるペコだったが、実はスマイルに実力を越されていることに気付いていなかった。
幼い頃からペコに助けられ、同時に彼の卓球技術を渇仰していたスマイルはそれを表に出さなかったのだ。
ペコと打つときは必ず手を抜き、自分にそんな技術はないと言い聞かせていた。

そんなスマイルに卓球部監督の小泉丈は「窮屈ではないか?」と疑問をぶつける。
小泉はスマイルの才能に惚れ込むが、当のスマイルはそれを嫌悪していた。

その折、上海からある男が来日する。
彼の名は孔 文革(コン・ウエンガ)。全国常連の海王学園の対抗馬として雇われた人物だった。
プライドが高く、日本の卓球を卑下にしていた彼だが、上海ではナショナルチームから外れるという深い挫折を味わっていた。

噂を聞きつけたペコはその「チャイナ」に勝負を挑むため、スマイルを連れて辻堂学院を訪れた。
しかし、圧倒的な実力差を見せ付けられ、ペコは惨敗を喫してしまう。

失意に駆られるペコだったが、ペコ以上にそれを感じていたのがスマイルだった。
憧れだったペコはもういない。そんな現実が、スマイルを少しずつ変えていく。
そして、その決定打となるべく全国大会予選トーナメントが真近に迫っていた。

【ここがすごいよピンポン】
ピンポンの何が魅力かを簡単に上げてみる。

まず一個目。画。
表紙から見てわかる通り、これほど個性的な絵のスポーツ漫画って珍しい。
ちなみに僕は大好きです。
効果音はおろか集中線にすら直線を使ってない徹底したフリーハンド。めちゃくちゃ味がある。

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二つ目。表情。
一個目に書いたフリーハンドだからこそできる技。型にはまっていない顔はすごく人間臭くてリアル。
このシーンなんか絵を見ただけで泣きそうになった。
絶対王者で居続けなければならない風間・・・背負うものの重圧。圧倒的孤独。その複雑な精神が伝わってくる。
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三つ目。動き。
スラムダンクの山王戦を見ているような感覚。
漫画には詳しくないが、コマ割りとかポーズとか、そういうのが神がかっているは間違いない。
このシーンなんて、音まで聞こえてきそう。
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四つ目。台詞。
キャラをよく表していて、かつ深い。何より絵と台詞が調和している。
それでいてユーモアがある。脱帽。
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5つ目。余計なものが無い。

まず女がいない。恋愛という不純物が全く無い。あるのは友情。ただそれだけ。
そして、スポコン漫画にありがちな必殺技やクサイ技名というものがない。こういう真っ直ぐな漫画を待っていたんだ僕は。
アヒルの空とか「エルボーパス」出してきた時点で本閉じたからな。ああいうの萎える。

【一番の魅力】
一番大切なのは才能か、それとも努力か。それはスポーツに限らず人生全てにおいて重視されるもの。

ご存知、為末大選手が「才能がすべてで次が努力」という主旨の発言をして反感を買ったが、ピンポンを読むとその意味がわかる。

スポーツにおける成功とは、結果を出すこと。
そのために努力をするわけだが、同じ努力をしても、人によってその差が明実に現れる。
それが才能の差であり、努力ではどうにも埋まらない壁となって、やがて、才能あってこその努力だと人は気付かされる。

それは「成功」にしても同じで、いわば成功の望めない努力は無意味である。
成功したかどうかは主観的なものでもあるが、欲求というものは常に沸いてくるものゆえ、主観ではどこがそのボーダーラインなのか分からなくなる時が来る。さらに、そのボーダーラインの上限もまた、才能に準じてしまう。
だからこそ、成功には客観性が求められ、「結果が出ずとも、努力して得るものもある」などという常套句は、本気で上を目指す人にとっては欺瞞にしかならないのだ。

この漫画はそんな残酷であり、美しくもある人生の本質に焦点が当てられている。
「自分にとって、何が成功で何が失敗なのか」を選手たちが卓球を通して模索するところに、自分の姿を重ね合わせるのだ。
ピンポンはその本質をついた漫画であり、そこが最大の魅力である。

【総評】
5巻という短さでここまで濃い内容の漫画ってなかなか無い。
また、実写映画化もされていて、そちらもかなり出来がいい。絵が受け付けないとかそういう人は映画を見てほしい。
(映画では漫画の重要なシーンがはしょられてるが・・・。仕方ないけど)

進撃の巨人とかワンピースより断然ピンポンだぜ。
さぁいつ読むの?今でしょ。
プロフィール

DNeo

Author:DNeo
経営理念
1.お客様には最高の昇天を
2.お客様には最高の行動を
3.お客様には最高の笑顔を

ご来店、心よりお待ちしております
サミット川崎店並びにBENスタッフ一同

【所属団体】
日本川村学会
天地川村大明神信仰委員会
新興宗教組織「日本のみんな」教祖
横山精肉店スーパーバイザー

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